高温蒸気配管漏洩検知
- DTSは蒸気配管や高温装置からの高温流体の漏洩検知に最適なシステムを構築できます。
- ループ方式により、万一光ファイバが断線しても自動的に監視が継続されます。
- 内蔵プログラムにより定温式・差動式を組合せた高度な警報設定ができます(外部パソコン不要) 。
用途例
システムの構成(例)
保温カバーの内面または外面に温度計測用光ファイバを布設し、温度分布を測定します。 配管・容器表面から高温蒸気やガスが漏れると、保温を通過し、ある程度の範囲で保温カバーの温度が上昇します。 DTSは得られた温度分布データに一定の論理判断を行うことで、漏洩を監視します。 (定温式and/or差動式)
警報設定(例)
- 200通りまで任意指定区間に独立した警報を設定し、22系統の接点出力に対応させることができます。
- 同一区間に重複して異なる設定ができます。 【定温式:しきい値(℃)】、【差動式:温度変化率(℃/分)】
- (差動式の追加により) 季節変動・日照等による周囲温度変動による誤動作を最小限にすることができます。
- (定温式の追加により) 非常に遅い温度上昇に対しても、確実に異常を検知します。
特徴
定温式
- ある区間で最高温度>80℃:当該区間#1~#5に対して リレー#2~#6をON
- 内蔵プログラムにより定温式・差動式を組合せた高度な警報設定ができます(外部パソコン不要) 。
- 全長の最高温度>100℃: リレー#7をON
全長の最高温度>120℃: リレー#8をON
差動式
- ある区間で温度上昇率>15℃/分:当該区間#1~#5に対して リレー#9~#13をON
- 全長の温度上昇率>30℃/分: リレー#14をON