車道・トンネル異常温度検知
2007年11月、台湾台北市中心部にある台北市庁舎前の基隆路車道トンネル異常温度検知用としてNK-OPTIS(光ファイバ温度情報システム)の施工を完了しました。
トンネル長約700m、4車線の車道トンネルの天井部、高さ約5mに光ファイバセンサケーブル総長約3.5kmを敷設することによって、車道全域の火災を測定周期10秒で検知出来るシステムです。
車道・トンネル異常温度検知概要
車道トンネル異常温度検知への光ファイバセンサの有効性については世界各国で認知されており、多くの導入例が報告されています。 通常の車によるトンネル火災の場合、発火点の天井部が2~3分以内に200℃レベルに上昇、3m/秒程度のトンネル内風速を想定しても100℃以上に上昇することが知られています。
光ファイバセンサ方式はトンネルのような長距離の温度分布監視に適していることと、トンネル天井部に光ファイバセンサケーブルを敷設しておけば、異常温度と異常温度上昇率を測定時間周期10秒で検知し、1~3mの距離分解能で位置検知を行い、確実に火災を検知いたします。
エヌケーシステム株式会社での実施例
2007年11月に完成した台北市基隆路車道トンネル異常温度検知
光ファイバ自体を温度センサとして測定対象物の温度分布をリアルタイムに測定するシステムです。 測定対象物に沿って光ファイバを埋設するだけで、数千点の温度計に相当する温度分布データを簡単かつ低コストで得ることができます。