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距離応答性・最小加熱長

DTSで測定される温度分布は、入射レーザーパルスの空間幅(m、機種による)により、一定区間の光ファイバ平均温度に近いものとなります。
DTSの空間識別能力を定量化するため最小加熱長、距離応答性が以下のように定義されています。

計測結果

サンプリング間隔:0.5m

サンプリング間隔は、信号処理回路のクロック周波数と、光ファイバ中の光速度で決まる値で、この間隔毎に温度が表示されます。

表:サンプリング間隔:0.5m

距離応答性:1~3m

距離応答性は、ステップ状の温度変化に対して、表示温度が10%応答する地点から90%応答する地点までの距離で定義されています。

表:距離応答性:1~3m

最小加熱長

光ファイバの一部を加熱した場合、真の温度分布はステップ状となりますが、DTSの表示温度は、入射レーザーパルス長さ、電気回路の時定数等の制約により曲線状になります。
ピーク温度が真温度となる最小加熱長さを最小加熱長と定義しています。
市販モデルの実測データの例を示します。

図:最小加熱長

表:最小加熱長

技術資料
測定時間と温度分解能の関係
距離応答性・最小加熱長
地中送電線温度分布計測例データ
異常温度検知実験

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